逃げグセを減らす「コアに迫る」方法

 真の勇気が試されるのは逆境のときではない。幸運な時どれだけ謙虚でいられるかで試される。

(V.E.フランクル「フランクルに学ぶ―生きる意味を発見する30章」)

 私は、昨年から重要度の高い仕事により多くの時間を配分しようと取り組んできました。それを実現するための方法として、持ち運ぶ仕事資料を厳選して。意義のあるタスクに自分のエネルギーと時間をつぎ込みために。
 けれど、目的通りにはならなかった。重要な資料を持ち運んでいるのに、結局、それに触れない日が段々と多くなってしまいました。

逃げのプロセス

 日に1時間くらいは持ち運びしていた資料の仕事はしていました。けれど、本当に中心的なもの、もっとも重要度が高いものは触らずにファイルに入って放置する状態になってしまいました。
 なんだか上手くいかない感覚を抱えたまま、時間が過ぎていき、やっとそれは自分が仕事のCoreに触れていなかったせいだと気づきました。

Coreにふれていくこと

 必要な周辺タスクはある が そればかりやっていると長期タスクを計画的に進めていく妨げになることもある。
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 中核的な仕事、仕事のCoreに触れていくことはそれを専門にする人間にとって興味深いことです。好奇心が刺激され、ワクワクして、生きている実感を感じることができます。一方で、そこには同時にプレッシャーや良くも悪くもドキドキしたインパクトがあります。
 問題は、その配分の時間変化と我々の向きあい方との関連です。
 喜びは、そのものに触れている時にしか体験できない。反対に、プレッシャーやうしろめたさは、そのものに触れない時間で蓄積されていく。仕事のCoreに触れなければ、Coreへの抵抗感は高まり、喜びと好奇心とは隔絶された川下にどんどん流されていくことになる。
 苦痛を感じることを恐れることや、罪悪感、後悔は、苦痛それ自体よりも悲しいことです。仕事のCoreに触れても、全てから解放されるわけではない。大変さや疲労、ドキドキ感もあるだろう。けれど、それらは、やらなければならないことから逃げている惨めな気持ちとは違う。
どうやって人生に必要な痛みを受け入れられるだろう。

何もない日常を勇敢に歩むために

 僕らには、Coreにきちんと触れていく習慣が必要だ。

 では、自分にとってのCoreとは何か?ふり返ると以下のようなものがあげられる。
・重要度の高い仕事
・原稿本文そのもの
・プレゼン原稿
・それをすることで状況が進んでいく手続き
(確定申告とか、申請書類を揃えたり、必要条件を確認したり、お金を振り込んだり、エントリー手続きをしたり)
・それをすると疲れるかもしれないと思うこと

 兎に角仕事の本丸に毎日挑み続けることでしか、心の中に巣くう恐怖や恐れは飼いならせない。

 勝負の舞台の駐車場に車を停め、下車する。駐車場からの道を行き、扉を開けて建物に入り、廊下を後悔と緊張とやる気と一緒に歩く。エレベータスイッチを押し、目的階のボタンを押す。扉が開き、景色が変わる。舞台までの道のりを、歩く。歩く。歩く。

フランクルに学ぶ―生きる意味を発見する30章

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