つまらない大人になればお金が貯まる

 儲け話やお得情報、節約情報は、いつの時代も注目を集める。そんなに代わり映えはしないけれど。同じような話が出てきては消えて、繰り返される。

 結局のところ、そういった情報を追い求めていった所で、貯金は増えないということなんだろう。


男はお金が9割

 今回は少し違った方向性から、自分の貯蓄法について書いてみようと思う。

「お得」を追わない

 得をしようとしないこと(そういった時間も持つこと)は、今の社会では自分を守るために必要だ。何故なら、企業側は既に、消費者が「欲」を持っていることを熟知しているし、それをかなり巧妙に利用して消費を生み出そうとしているから。

 安物買いの銭失いにならないためには、損を引き受けたり、不便を甘受するってことが、まず必要なんだと思う。

 具体的には、SALEの商品を必要もないのに買ったり、ポイントのためにお金を使うこと、送料無料にするために出費を増やすこともこれにあたる。

 必要な物だけを身近に置く、余計な買い物をしない、というだけで出ていくお金は減る。お金を減らさないためには不必要なものを買わない、って普通のことを普通に実行することが必要だ。

つまらない大人になる

 最近は、父の世代の大人のようにつまらない人間になっていきたいと思うようになった。つまらないという言葉を、ある程度の幼児性を捨てさるという意味で僕は使っている。

 現代社会は夢を諦めない。幾つになっても希望を持って、子どものようにはしゃぎ、大人がテレビゲームに興じることも良しとされる世界だ。僕も昨年まで、漫画を立ち読みしていたし、飲み会ではしゃいだりしていた。いつまでも、気の合う仲間とバカをやっているんだろうと、どことなく感じ、何処かでそれを良しとしていた。

 自分の頭で考え、つまらない社会とは違う形を自分は選んでいると思っていた。けれど、それほど今の世の中はつまらないだろうか?むしろ今はつまらない大人が少ない。粛々と日々をこなすだけ、楽しく無いことを不平を吐かずに淡々とこなす、繰り返しの日々に甘んじる、そんな人は実は少数派なのではないか?

売り手は、マジョリティをターゲットにして、財布の紐を緩めさせようと戦略をしかけてくる。それに一々対抗して行くことよりも、マイノリティになってしまう方が、効率良く自分のお金を守ることができる。細かな儲け話をたくさん集めるより、ムードに乗らないということを貫いた方が精神的な努力は少なくて済むという考えへ至った。

 気乗りしない飲み会は断り、仕事のためと割り切って参加していたレジャー好きの同僚とのキャンプも行かなかった。元々、アルコールの分解酵素の活性が低い方なので、体力的に疲れることが減ったし、生活は安定し、出費も減少した。一度、断る前例を作ってしまえば、次からは楽だし、仕事のためと思っていたレジャーも、参加しなくても前後で何の影響もなかった。(相手がどう思っているかは知らない)LINEやソーシャルゲームに手を出さないことで、不用意な出費も防げていると思っている。

捨てさることを繰り返す

 そうして、色んなことを捨てていくと、生活はシンプルになる。そして、貯蓄も増えてくる。物の絶対量が減って、動かせるお金が増えると、生活を変化させることが容易になっていく。いろいろ不便になってしまって、以前よりつまらない人間になったのかもしれない。それでも、変化している実感は強い。

 これは絶対に無くせないと思っていた物を、捨てることができた自分を誇らしく思うし、どこまでも変わって行ける。つまらない帰り道をいつもと同じように歩きながら噛み締めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加